関東エリアのライダーが耳にする「富士ヒル90分切り」を例にトレーニングの取り組み方や、向き合い方をグラフを使ってまとめ説明していきます。

目標に向けた練習の取り組みは、下の3個の構成要素が重要で三ツ星のレッスンでは総合的にアドバイスできます。私が今まで自分の体でおこなってきた経験をご依頼のライダーに対してカスタマイズを行いながら進ご提案します。

ある年の富士ヒルのリザルトをまとめまると、全体参加者の39%のライダーがよく言われるペースで走っていることがわかりました。

90分継続するトレーニングは決して難しいものではなくて、多くのサイクリストが取り組むトレーニングの基本の延長で十分に対応できるのです。残念ながら、ネットで探して出てくる練習はレーサー向けの練習が多く強者の内容で、90分をきれないツーリストが対象になっていません。練習の強度や時間の設定がミスしていることが多く、結果的に辛いことを取り組み自身がつけられないまま当日に臨みます。

当日は、気合と根性で走ってしまうのが実情だったりします。

90分切りを達成するには、90分一定の強度で走る能力が必要で、気持ちで乗り切るわけではありません。冷静にゴールを見据えて自転車に取り組む必要があるのです。ついつい、体重やバイクの重量を軽くすることをやりがちですが計算してみると割に合わない事にみえてきます個人的には。

トレーニングの方法がわからないと別の戦略で走るしかなく、ポジションを変えていき出力を出そうとしていきます。その中でも最も多い自転車の状態は、下の挿絵が多いなと思います。ポジション調整をしてもタイムが変わらないのは、実はパワーが不足しているからです。ポジションを変更しても、100%以上能力を引き出すことはできません。

右のパワーカーブ(膝のトルクカーブ)の通りで、ある一定の角度を超えるとパワーが出ない事が研究の結果が出ていますが、サドルが高いライダーが多いです。サドルの高さが高いと、膝への負担も上がるし、前傾がキツくなるため手にかかる負担も増えて90分乗り続ける練習ができません。フィッティングは、ライダーの能力をできる限り効率よくバイクに伝えることと理解できるのではないでしょうか。

こちらの集計結果はフィッティングをご依頼いただくときのお悩みの集計結果です。

パワー不足を補う手段として、サドルの前に座ることを選ぶライダーも多くいますが、フォームとしては体の負担が増えて膝のトラブルの原因だったりします。ポジションは動かしても問題のない範囲が存在します。別の目線では、座ることグリップのこと、の両方のことについて問題を抱えているライダーが大半だということです。

体の事とフォームを考えていると、ライダーにとって必要なポジションが浮き彫りになってきます。持久力の筋肉が使いやすいポジションに調整が必要になってきます。フィッティングでは数値でどの状態かを測定しながら行うため、目視で見ることができない状態を数値で判断できるから精度の高いポジションが作れます。

バランスよくライダーのやりたいことをそれぞれに分けて取り組んでいくと手応えある結果が出せるのではないでしょうか。ワンストップで全てができるサービスの月単位の内容をフィッティングのタイミングにオプションでつけていく事が僕の最もお勧めしたい内容となっています。