お彼岸が終わってお寺の忙しくない4月のタイミングに、北鎌倉の浄智寺さんにて坐禅の体験と指導を受けてきました。フィッティングで最も重要なことは「坐ること」と有酸素運動の要「呼吸」なのですが、日本には古くから坐ることを研究し磨き上げてきた方々がいらっしゃいます。坐ることの恩恵を受けている自分を含めたサイクリストがより自転車に乗ることの機会になればと思い開催。
坐ることの共通項に興味を持つ
禅の世界では坐ることの修行を十分に行なっていると全ての所作に現れてくるそうで、禅問答の時に指導者に見透かされてしまうのだそう。自転車に置き換えてみると、ウエアの着こなし、路上でのハンドサイン、自転車の乗り降りなどライダーの経験値が自然と見えています。自転車の場合は速いか遅いか?の2択しかない様に見えるけど、実は普段のライドや練習時間こそにライダー自身が磨かれているのでは。
呼吸を上手くなるメソッドを知る
両方の足を組むことは慣れていないから、片足で組んで座布団の上に座るのですが、大人の坐禅の修行は体を壊すこともあるので注意が必要。
次に呼吸を行って行きますが、下腹いっぱいにお腹に空気を吸い込み、10秒かけて吐き切る。僕はフィッティングや話すことが多いのですが、一呼吸で吐き切る意識を持ってから、不思議と話すことが楽になってきました。
呼吸はお腹を凹ます「ドローイング」、お腹を張る「ブリーシング」があって、禅ではブリーシングに近い呼吸をおこなう。和尚さんに呼吸、姿勢、動きも全て見られいるなかで無になっていく。上級者になると、目の前の畳が浮いてくるとか。
自転車に乗ることで充実した生活が送れるように
坐禅をすると脳の海馬に良い影響をもたらすことができ、免疫がたかまったり記憶力向上など力強さが現れる研究の結果がでています。
自転車の効率的な練習は有酸素能力でL4が上限になりますが、「漕ぐ坐禅」の解釈で自宅のトレーナーにまたがると、普段以上に集中できるし60分ほどの練習を終えるとスッキリしました。
食べる坐禅、歩く坐禅、寝る坐禅などがあって、身近に健やかにする工夫ができそうなので忙しい生活の質を上げていければと思う。昨年の秋開催についで半年ぶりの禅ライドでしたが、充実した1日を過ごすことができた。