フィッティングの仕事では職務上ライダーのお悩みを聞くことができ、まるで人生相談のよう。スポーツサイクルのお悩みの筆頭といえば、サドル痛い、首が痛い、手が痛いがメジャーですよね。これらも良くあるのですが、ヒルクライムが苦手、ロングライドを快適にしたい、ツールド沖縄〇〇キロを完走したい…ライダーはいつもフィットに期待している。
自分もフィッティングで解決してみよう・・・
と考え、すぐにでもサヨナラしたいお悩みは多種多様で、自転車のフィッティングで解決できることもあれば、そうでない場合もあることは事実です。
ハイパフォーマンスのバイクを買ってみたものの、想像以上に走れずお悩みをお店に打ち明けるけど、お店ではお悩みを解決できない・・・実際に多いのではないでようか。
ライダーの身体能力や個性に自転車を合わせる
ここで、今一度フィッティングの仕事(サービス)を簡単に定義しておきたいと思う。ライダーのお悩みに対して、フィッターがサービス提供できることは、ライダーの体の特徴に合わせて自転車のポジションを合わせる事なのです。
フィットは買うためにやるのか?お悩みを解決するためにあるのか?
今のお悩みを解消するためには、解決のきっかけを見出し、少しの未来を見据えられ、そのプロセスを語れるフィッターが求められています。当たり前のように自転車に乗り楽しんでいるフィッターが安心です。
ライダーファーストのマインドがあり、自転車特有のお悩みを共有できる人が安心。
そんなフィッターを探してみてください。
前置きが長くなりましたが、あるトライアスリートの成績を上げるためのフィッティングを相談されることがあり、最終的に行き着いた自分の考え(コツ)について話をしたい。
改めて(くどいですが)・・・フィッターはライダーの能力を最大限に引き出し、その場にある情報と現実を根拠に積み上げ安全なポジションを作る仕事なのです。
バイクパートはまさにクリテリウムです。これから言えることはスイムアップしてから先頭集団からドロップせず、集団ないにてポジションを維持できれば、ランを実力通りにこなし良い成績を取るチャンスがあると言う事。
クリテリウムをやったことがある人ならばわかると思いますが、ドロップした集団に追いつく事は不可能です。
簡単に成績を上げるためには、スイムの順位を上げ、次のバイクパートで先頭集団に居続けることがネクストステップとなります。そのために、練習の優先順位をスイム、バイク、ランへの変更が効率良い練習となります。
改善をしたいライダーが見定めておくポイント
◯完走できる体力はあるか?
◯必要とされる強さはあるか?
◯うまく走れるスキルはあるか?
◯何をすればゴールが近づいてくるか?
練習の手応えがあり、練習に自信がつき、次のライド(レース)で練習の答え合わせをした行くなるマインドが健全。
迷う事がないのでライドに集中できるのではないでしょうか。僕が行うバイクのフィットの時は、ライダーのフィーリングはもちろん大切にしますが、ポジションの使い方を理解しているか?使いこなせるか?
理解を促すように説明を何度もします。言語化するとすれば、「心」のフィッティングなのです。